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「高校は義務ではなく、自分の夢を叶えるための手段である−小林由季さん①−」

今回ご紹介するのは、小林由季さん。小林さんは、今年の春から新社会人として企業で働かれています。一方で、「戦略的通信高校という進路の選び方」というブログで、新しい生き方や働き方を提案・発信されています。積極的に活動されている小林さんに、お話を伺ってみました。

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 (ヒッチハイクをされた時の小林さん)

 

−現在はどのようなお仕事をされていますか?−

「株式会社インサイトという障害者雇用を促進するコンサルティング会社で新卒1年目として働いています。また、「人生転んでナンボ!這い上がり奮闘記」という個人ブログを開設し、生きづらさを抱えた人達の視点から新しい生き方や働き方を提案・発信しています。


−まず、今の仕事を選ばれた経緯を教えてください−
私自身が慢性の病気を持っていたため、働き方の面で一般企業での勤務が大変厳しく、

就職活動の時に壁にぶつかりました。


その時、大学時代からずっとソーシャル・ビジネスに関連する事業に携わりたいと思っていたところ、お世話になっている方の紹介で大学3年時から今の会社にインターンを始めることになりました。


「生きづらさを抱えた人達がイキイキ働ける社会を創る」という会社のミッションに感銘を受け、そのまま就職という形になりました。」


−小林さん自身の原体験のようなものが影響したのですか?−


「高校留年と長期入院(7年)を経験していたことで、その間に生きづらさを抱えた人達や色んな生き方をしているロール・モデルの方達と出逢うことが出来ました。


 彼らは能力や素晴らしい才能を持っているにも関わらず、


・中退・中卒など学歴がないこと
・障害や病気をもっていること


などを理由に、その才能を社会で発揮する場所がなかったり(働く場所がない)社会復帰することがとても困難(一般のレールを外れると、普通の道に戻るのが大変難しいし努力を伴う)な、この社会がとても悔しかったんです。


個人で出来る事も限界がありますし。自分自身が社会復帰の際に悔しい想いをしたからが理由の一番かもしれません(自己中ですね、、、、苦笑)
だから、私や彼らのような人達が社会に必死に努力して合わせるのではなく、社会や時代を私達の方に近づけようと思いました。


常識と呼ばれているレールの”すきま”や”抜け道”を提案して、その人の個性をそのまま活かし能力が発揮出来るような生き方や働き方を創ることが出来たら素敵だなって。例えばブログ記事内の「戦略的通信高校という進路の選び方」などで紹介させてもらってます。」

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−ということは、やはり通信制高校を卒業されたということだと思いますが、通信制高校に入るまでにどんなことがあったのですか?−


「高校1年の時に、症状の悪化で学校に通えなくなり単位が足りず休学。高校中退まで考えたが、昔からの夢【医者になること】がどうしても諦めきれなかったので
高校を辞めても大学へ行ける方法を模索していました。

 

その時に、母親が高卒認定の話をどこかから聞いてきたらしく、地元岡山県内にある通信制高校を調べ、親と見学をしに行く事に。
第一高等学院の担当の先生がとても素晴らしい方だったので、高認コースを受けることを即決しました。
病院に入院していたため、通学が厳しく、通信教材で勉強出来る「通信コース」を選び、入院しながら勉強しました。」

(次週は、小林さんの記事の続きを更新します)